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治療方針

経絡治療

“経絡”というのは、全ての人の体の中にあり、気血が巡る通路として古代中国で考え出されたものであります。
この気血がスムーズに巡ることで、人は健やかに生活できますが、病気など、体に異常があれば、経絡に変化があらわれてくると考えられています。
しかし、経絡には本来、体を保護する本能的な防衛装置(自然治癒力)が備わっています。
従って一つの病の原因に単純に冒されたというだけでは発病するものではありません。

内傷なければ外邪入らず」という言葉が東洋医学ではあります。
すなわち、生活をする中で、色々な内因(感情のことで、怒り・悲しみ・恐れなど)や外因(暑さ・寒さなどの天候や飲食・労働の過不足)などが長い期間続く事によって、経絡の防衛装置がうまく働かず、気血の巡りが悪くなり、病気になると考えられているのです。

経絡治療は症状を聞き、脉・お腹や手足の皮膚の状態を診て、どこのバランスが崩れているのかを診てから鍼灸をいたします。
1つ間違えないでいただきたい事は、鍼灸で病気が治るのではありません。
鍼灸は経絡を整えることで体の防衛装置を元に戻すお手伝いをします。体の防衛装置を元に戻す事で、体自らが病を治すということを知っておいて欲しいのです。

経絡治療はみなさまの体を健やかに保てるように古い時代から受け継がれてきた治療方法なのです。